家から出たことがない母が入院

先日離れて1人で住んでいる母のご近所の方から「○○さんが骨折して入院したよ!」と電話がありました。
一週間に一度は電話をしていたものですから、急な知らせで驚きました。ストーブの灯油の交換時に足を滑らせて足の骨を折ってしまったようです。

母は病院嫌いで、以前も身体を壊した時にも絶対に病院には行かないと言い張り、説得するのが大変でした。私の娘から(母にとっての孫)、おばあちゃんが死んじゃったら嫌だからどうしても病院に行ってほしいとのお願いでようやく車に乗ってくれました。今回も骨折して動けなくなっているのに救急車も呼ばず、じっとしていたところをご近所さんに見つけてもらい病院に搬送されたそうです。

私は電車で3時間ほど離れたところに住んでいるので、その日から毎週病院へ通うことになりました。こちらの病院にうつってもらう事も相談したのですが、絶対嫌だとのこと。生まれも育ちも地元で、旅行などもいかず、ましてや家の敷地からもめったに出ることのなかった母ですからそこはあきらめました。

入院してから、何をしたら良いか分からない事だらけで、毎週あれこれ挑戦する日々でした。母はテレビをみないので、一日中ベットの上で天井を見ながら寝ているだけ。私が行くとおしゃべりするのがとても楽しいようでした。同じ部屋の患者さん達は具合が悪そうでおしゃべりなどあまりしないそう。いつも家ではおまんじゅうを食べていた母に、コンビニのシュークリームを買って行くと「こんなおいしいもの食べた事無い」と言ってくれたので、毎回色んなスイーツを買っていきました。

ある日「もうこんな所嫌だ、出たい、なにもしないで時間がたつのをまってる」ととても落ち込んだ様子だったのでテレビを無理矢理つけてみたのですが消してしまい、携帯出来るラジオも買ってみたのですがダメでした。そしてこれもダメかなと思い母と同じ歳のくらいの方のエッセイ本と老眼鏡を持って行くと、最初は「いらないよ」と引き出しにしまってしまったのですが、次に病院にいくと2つとも枕元に置いてあり、「面白かった?」と聞くと「なかなかいいね」とのこと。

そこで最近は毎週他の方のエッセイ本や植物の写真集などさぐりさぐりチャレンジしています。すると以前のような悲しい言葉は少なくなり「リハビリはいつ?」など前向きな言葉が増えてきました。最近は転職したばかりだという看護師の方と仲良くなったようで、いろんな話を看護師さんとするようです。その看護師さんが、http://xn--vek580gxcu0vcyomsufir8k1b.com/というサイトを利用して転職されたようなのですが、「今は便利な世の中ねぇ」と嬉しそうに私に教えてくれました。まだまだこれからですが、第一関門は突破したかなと少し安心しています。